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第83回凱旋門賞について

競馬芝レースの最高峰、フランスの凱旋門賞に挑んだ日本の現役最強馬タップダンスシチーは先行集団でレースを引っ張るも直線力尽きて17着に終わりました。今回の遠征は、直前輸送でレースに挑むという陣営の青写真でしたが、渡航予定の輸送機のトラブルで、予定が狂い、現地入りがレースの2日前という異例の臨戦過程での挑戦となりました。フランスへの遠征は、関西競馬の栗東トレーニングセンターから札幌競馬場に遠征するよりも輸送時間が短いなどと言われたりしますが、さすがにこの過酷な条件では環境への対応が難しかったようです。

トラブルで一時は挑戦を危ぶまれていたにもかかわらず参戦した陣営の熱意は評価してもいいと思いますが、今回も臨戦過程への批判が集まる結果となってしまいました。今回の惨敗の背景には、JRAの海外遠征報奨金が長期遠征に対応していないのが問題としてあると思います。JRAとしてはスターホースが流出するのが嫌なんでしょうが、短期の海外遠征にしか報奨金が出ない現行のシステムでは、環境に適応できずに惨敗を繰り返すのが落ちです。春のドバイワールドカップや今回の凱旋門賞での日本最強馬の惨敗を見ていると、一時期の大活躍とは隔世の感があり切なくなりますね。今後は、伸び盛りの3歳馬パーソナルラッシュの陣営がアメリカ最高峰のダートレースBCクラシック挑戦を表明していたり、直線競馬スペシャリストのカルストンライトオの香港スプリント挑戦など結果に関係なく前向きな海外遠征が続きますが、JRAの自分だけ良ければ良いというような内向き思考は日本のプロ野球界と同じく競馬人気の阻害要因で、これからも大きな課題となるでしょうね。

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