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荻原浩『明日の記憶』

明日の記憶
明日の記憶
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荻原 浩
光文社 (2004/10/20)
売り上げランキング: 2,420
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おすすめ度の平均: 4.75


本書は雑誌ダ・ヴィンチの「2005年2月のプラチナ本!」で、先頃発表された2005年本屋大賞でも2位にランクインしています。主人公は広告代理店に勤める50歳直前の男性サラリーマンです。人の名前が覚えられない。外出時にドアの鍵をかけたか不安になる。単純な計算にミスをする。年を取ったからだと思っていた主人公に医者が告げたのは「若年性アルツハイマー病」という言葉でした。

徐々に記憶を失いながらも、娘が結婚式をあげて初孫の顔を見るまで、そして、現在手がけているプロジェクトを成功させるまでと、主人公が自らの意地とプライドをかけて奮闘する姿や、精神の平衡感覚を保つために苦闘する姿は読んでいる側に痛みを感じさせるほどです。結末まで含めて「名作」という以上に、「他の人に読ませたくなる作品」というのがぴったりの作品ですね。

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