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国内外の音楽配信サービスの歴史と動向
日本経済新聞が「アップル、音楽配信を日本で8月開始」という記事を掲載したため、いよいよ日本でもiTunes Music Storeが始まるかと期待した人も多かったようですが、結局は誤報ということで収束しました。音楽配信の動向というのは多くの関心を集める話題なわけですが、オリコンに「徹底比較!日本と海外の音楽配信事情」という特集記事を掲載されているので、これを機会に音楽配信の動向というのを再確認してみたいと思います。
日本での音楽配信は、1999年から2000年にレコード会社によるbitmusicやレーベルゲートにより本格的に始まりました。この頃のアメリカでは、Napsterに代表されるP2Pソフトによるファイル交換が広がりつつある一方で、Rhapsodyなどの音楽配信サイトも立ち上がり始めており、2003年のiTunes Music Store開始とその成功を皮切りに、2004年は多くの音楽配信サイトがサービスを開始するようになりました。日本でもiTunes Music Storeこそサービスを開始していませんが、Yahoo!やniftyなどのポータルサイトによる音楽配信が始まっています。
音楽配信と言っても大きく分けて、1曲ごとの“ダウンロード販売”と、月額料金で聴き放題になる“サブスクリプション・サービス”の2つの形態が存在します。ダウンロード販売ジャンルのリーダーは当然iTunes Music Storeで、現在北米や欧州など19ヶ国でサービスを展開し、今年3月2日は累計販売楽曲数が3億曲を突破したことを発表しています。なお、1億曲販売までは1年2ヶ月、2億曲までは5ヶ月かかりましたが、3億曲は3ヶ月と販売ペースが加速していることが分かります。
一方、サブスクリプション・サービスでは、リアルネットワークスのRhapsodyや合法的音楽配信サイトに生まれ変わったNapsterなどが大手として存在し、2004年末の有料会員数は前年度から倍増の約150万人に到達し、右肩上がりの順調な成長を見せています。ただ、音楽配信サービスで成長を見せるのはこれらの米国ブランドだけでなく、ドイツのMusicloadやイタリアのRosso Aliceなどのローカル配信サービスが、ローカル楽曲特化などの特色を打ち出して健闘している例も見られるようです。
ダウンロード型とサブスクリプション・サービスとでは、iTunes Music Storeが属する前者が圧倒的なシェアを誇っていますが、新規参入が多いのは後者のようです。また、P2Pネットワークを利用した合法的音楽配信サービスの開発もされているようで、成り行き次第ではシェアが動く可能性があるかもしれません。音楽配信というと、権利関係やDRM(デジタル著作権管理)技術の問題、ファイル形式などの話題が多くされますが、配信形態というのも使い勝手を考える上で避けられない論点でしょうね。
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