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リドリー・スコット「ブラックホーク・ダウン」
2005年06月27日
ソマリア内戦に国連安保理のPKO部隊として派遣された米軍をテーマにした史実に基づく映画です。内容的の大部分が米軍と反政府勢力との市街戦で、あまり内戦の歴史的背景や国際社会の反応などには触れていません。「プライベート・ライアン」にも劣らない戦闘のリアルさと極限まで状況や価値観をそぎ落とした演出は、監督がそれぞれの視聴者が現実を受け止めてほしいと考えた上でものだと思います。
私自体は大学時代国際関係学を専攻していたのですが、国際関係の中でも最も難解さと自分の無力さを感じるのが“内戦”だと思います。毎日多くの人が犠牲になりながら、政府側と反政府側のどちらに肩入れしたとしても混乱が増すばかりで、その国の人々の中で解決してもらうしかなく、現在進行形で進む人権侵害を止めることが出来ません。劇中で「ソマリアでは殺しが交渉だ」という言葉が出てきます。これは完全に構造的な問題で、これを目の当たりにする度に絶望を感じてしまいます。あえて今の私に出来ることと言えば、内戦での難民への援助活動に対する募金ということになるんでしょうが。
【追記】 ブラックホーク・ダウン・アスキーアートというのがありました。映画の内容を全てアスキーアートで再現した大作です。
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