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『東京湾景』と『世界の中心で愛を叫ぶ』
今クールのTVドラマもだいたいスタートしました。Video Researchの視聴率を見ると、中でもフジテレビのウォーターボーイズ2が好調なスタートをきったようです。その後を“月9”で韓国色を打ち出した「東京湾景」とTBSの「世界の中心で愛を叫ぶ」が続く格好となっています。この後者2作の原作を最近購入したので読んでみました。
『東京湾景』は『パークライフ』で芥川賞を受賞した吉田修一の長編ラブストーリーです。『パークライフ』は今ひとつインパクトないまま読み終えてしまったんですが、登場人物の心の移り変わりの描写など、この作品を読む限り作者の技量は確かなものだと思います。ただ、月9で主人公が在日コリアンという設定は月9オリジナルなものなんですね。最近の韓国ブームは来年の日韓友好40周年を盛り上げるために、実行委員会に会長が名前を連ねる電通が作り出したものという説をよく見ますが(「「冬のソナタ」は作られたブームである」参照)、その影響でしょうか(最近、月9が不調なのでただ単に便乗しただけかもしれませんが)。
一方、『世界の中心で愛を叫ぶ』は言うまでもなく書籍、映画、映画主題歌と好調なセールスを記録しています。まぁ、「号泣できる」と宣伝してるくせに全然泣けないと批判している人がいたり、題名が『世界の中心で愛を叫んだけもの』のパクり(決めたのは編集長らしい)というのは、両者とも作者と関係ないことなのでとりあえず置いておくことにします(それをさらにパクった田中啓文の『世界の中心でアイ~ンと叫んだらのけもの』(『蹴りたい田中』に改題)の題名には笑ったけど )。内容的には単調で心理描写も浅く、空港のシーン(「助けてください」って叫んでるシーン)などは「『Deep Love』にもこんなシーンがあるな。ここ最近のヒット作の流行か?」などと思ってしまいました。ただ、絵になるシーンは数多く盛り込まれているので、映像化するには良いでしょうね。本を読むよりは映画やドラマで見た方がいいかも。
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