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マイケル・ルイス『コーチ』

コーチ
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マイケル・ルイス 中山 宥
ランダムハウス講談社 (2005/05/26)
売り上げランキング: 4,931
おすすめ度の平均: 4.6


メジャーリーグ球団を扱った『マネー・ボール』でも有名なベストセラー作家のマイケル・ルイスが、「なんでも自由に書いてかまわないとしたら何を書くか?」という質問を発端に書き上げた作品です。ルイスが高校生の頃に野球を教わった鬼コーチ・フィッツの教えと彼が現在直面している問題について描かれています。

彼が教え子たちに伝え続けた教訓とは、人生でぶつかる二つの大きな敵、不安と失敗にどう立ち向かうか、です。彼は野球やバスケットを通じて、難敵に対しても立派に戦い抜くことを要求し、子供たちの人生を変え、多くの尊敬を集めました。しかし、今では子供思いの意味を取り違えた保護者からの多くの批判にされされています。かつての教え子たちが母校にフィッツの名前を冠した運動場を作ろうとしていると同時に、学生の父母からの抗議で職が危うくなる彼の教えとは本当に非難されてしかるべきものだったのでしょうか。

成功本としても素晴らしい内容ですし、ゆとり教育などをめぐる教育論という見方でも非常に多くの示唆を含む作品です。『マネー・ボール』を読み終えた際もしばらく興奮が収まらなかったんですが、この作品もそれに劣らない印象を受けました。無理やりでも人に読ませたくなる素晴らしい本です。

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