« 林公代『宇宙の歩き方』 | メイン | 小林公夫『論理思考の鍛え方』 »
童門冬二『小説 上杉鷹山』
2005年08月15日
童門 冬二
集英社 (1996/12)
売り上げランキング: 10,277
集英社 (1996/12)
売り上げランキング: 10,277
おすすめ度の平均: 

江戸時代、貧窮した米沢藩を立て直した名君・上杉治憲を題材にした小説です。彼に関しては次期藩主や家臣達に託した「なせばなるなさねばならぬ何事もならぬは人のなさぬ成けり」の和歌や、小泉政権の構造改革との対比などでも有名です。ウィキペディアの上杉鷹山の項も合わせて読むと面白いと思います。
緊縮財政と同時に殖産興業による産業の発展を促し、「伝国の辞」にも伝えられているように人民を藩の主権者と位置づけた彼の改革は時代の先端を行く素晴らしいものだと思います。特に、所謂“守旧派”との対立や、改革を進行させるための権益者との汚職や妥協の問題は極めて現在性の高い内容だと思います。衆議院選挙前ということで、これから必要な構造改革を考えてみるためにも一度目を通した方がいい小説です。
-----
【お知らせ】 このブログは更新を停止し、メインブログをAnatommyに移転しました。

