« 童門冬二『小説 上杉鷹山』 | メイン | 船曳建夫『大学のエスノグラフィティ』 »

小林公夫『論理思考の鍛え方』

論理思考の鍛え方 現代新書1729
論理思考の鍛え方
posted with amazlet at 05.08.21
小林 公夫
講談社 (2004/07/21)
売り上げランキング: 509
おすすめ度の平均: 4.67


著者は就職試験やロースクール適性試験など数々の試験対策指導を行ってきた人物です。著者はその経験から、小学校入試から医学部入試や国家公務員I種試験に至るまで、問題の難解さの違いこそあれ、全ての試験で問われる七つの能力因子があると主張し、本書ではそれぞれの試験の例題を用いながら、その問題で問われている能力が何であるかを分類しています。

著者が主張する七つの能力因子とは、「推理能力」「比較能力」「集合能力」「抽象能力」「整理・要約能力」「直感的着眼能力」「因子順列能力」です。人生で経験する試験は、必要な知識や扱う範囲の広さの差はありますが、根幹となるロジックの部分では比較能力や推理能力が問われていることが分かります。著者は世の中で必要とされる能力は一貫しており、それを理解した上で効率的に学ぶことをしてほしいと結論付けています。

大学入試試験の箇所で取り上げた東大の英作文は特殊な問題であり、大学入試ではこの著者の主張はあまり当てはまらないかとは思いますが、世の中でどのような能力が求められており、それが試験とどのように結びついているかという点は説得力があると思います。ただし、この本で述べられているのは背景にあるロジックが大半で、タイトルにある「鍛え方」という意味では不十分な印象を受けました。これを知ってそれをどう行動に結びつけるかが悩むところですね。

-----

【お知らせ】 このブログは更新を停止し、メインブログをAnatommyに移転しました。

Feeds & Powered

RSS 2.0 RSS 2.0 / Atom Atom
Powered by Movable Type