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谷岡一郎『「社会調査」のウソ』

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
谷岡 一郎
文芸春秋 (2000/06)
売り上げランキング: 3,945
おすすめ度の平均: 4.45


本書の冒頭に、「ニクソン、フォード、カーター、レーガンの歴代大統領4人の支持調査を行ったところ、カーターが35%と1位で人気があると目されていたレーガンは22%の2位に甘んじた」という事例が掲載されています。この調査はカーターが1位になるのは調査の前から目に見えていました。なぜなら、この4人の中で民主党出身の大統領はカーターだけで、他の3人の共和党出身の大統領は票割れを起こすからです。

このように社会では一見実態を正確に表しているかのように見せながら、実際にはまったく役に立たない「ゴミ」のような社会調査が溢れています。本書では、それらの調査がどのような点で問題があるのかを実例を取り上げながら解説を行い、「ゴミ」を見破るポイントを学ぶことが出来ます。感覚的におかしいと思いながらも、どこに問題があるのか分からなかった調査統計に対する見方が変わるのは間違いないですね。統計のグラフによる欺き方を解説した『統計でウソをつく法』と共に、学問やリサーチに関わる人にとって必読の書であるのは間違いないと思います。

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