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ピーター・ドラッカー、牧野洋『ドラッカー20世紀を生きて』

ドラッカー20世紀を生きて
ピーター・ドラッカー 牧野 洋
日本経済新聞社 (2005/08)
売り上げランキング: 2,528
おすすめ度の平均: 5


「マネジメント」の生みの親・ピーター・F・ドラッカーが2005年2月に日経新聞に連載した“私の履歴書”の本文に、編集を担当した牧野洋編集委員による本文に収録できなかったエピソードや背景説明を加筆した作品です。ドラッカーはまさに20世紀を生きた人間であり、シュンペーター、フロイト、トマス・マン、ヒトラー、チャーチル、ワトソン・シニア、スローン、森田昭夫、アンディ・グローブなどの20世紀の偉人とのやり取りは教科書では読めないような臨場感があります。

数々のエピソードの中で面白いは8歳の時の担任で校長だったミス・エルザの教育手法です。ミス・エルザは新学期が始めると生徒1人1人と面談し、その生徒が得意で、かつ練習をしてこなかったものを指摘し、目標を定め学習帳に書き込ませるという手法をとっていました。このように、その子供の潜在能力が生かし切れていない分野を開花させるのに執念を燃やしていたそうです。ドラッカーがコンサルタントとして「できる分野に注目せよ」「目標管理を実践せよ」と助言してきたのも、彼女の教えがあったからのようです。古い時代の話も多いですが、驚くほど今日性の高い話題もあり、多くの示唆を与えてくれる作品ですね。

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