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陳舜臣『小説十八史略』
2005年11月24日
人と比べると本をよく読んでいる方だと思いますが、面白い本は数あれど人生に影響を与えるような本に出会えるのは極めて希です。その希な本の中でも、最近読み返していた『小説十八史略』ほど私に影響を与えた作品はないと思います。この作品は中国元王朝(モンゴル帝国)の時代に曾先之によってまとめられた『十八史略』を元にされた小説で、神話の時代から南宋の滅亡までを描いた中国の歴史小説です。小学校・中学校時代に何度も繰り返し読みましたし、久しぶりに読み直した現在でも変わらない喜びを与えてくれる本でした。
この小説で描かれている王朝の勃興と衰退、身を律して成功を掴む人間、欲に溺れて身を滅ぼす人間、理想を追いながら現実に飲み込まれた人間、理想ばかりで現実に目を背け歴史の舞台から追いやられた人間。こういう姿を思い浮かべながら、子供ながらも“こうなりたい”とか“こうはなりたくない”という価値観が形成されていったのは間違いないと思います。ちなみに、陳舜臣氏の本を入り口に歴史が好きになったおかげで、歴史に関してはどこにいっても一番出来たという副産物もありました。全六巻でボリュームもありますが、読み始めたら止まらなくなり、すぐに読み終えてしまう作品です。歴史の勉強の必要性を感じてる方は東洋の歴史ならこれから読み始めるのがいいと思います。
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