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ブライアン・マクウィリアムス『スパマーを追いかけろ』
オライリージャパン (2005/06)
売り上げランキング: 14,555

メールをやっている人ならば多かれ少なかれ日々悩まされるのがスパムの存在ですが、その存在感の大きさに関わらず今まで実態があまり知られていないのがスパム送信業者(スパマー)です。この本では、デービス・ウォルフガング・ホークという1人の青年スパマーとスーザン・ガンという40代の女性のアンチ・スパマー(スパマーの活動を阻止しようと活動する人)を主人公に、スパマーとアンチ・スパマーの5年間に渡る対決の歴史を描いています。
スパマーの中には単純に金目的の人がいるかと思えば、嘘か本当か自分がスパムを使って商品が宣伝することにより、多くの人が助かると思っている人がいるなど背景はバラバラです。また、スパムをすることによりどれだけ容易にお金が手に入るかの様子もスパムが消えない理由として理解できると思います。一方で、アンチ・スパマーの地道な努力でスパムの規制が進んでいく顛末も見逃すことが出来ません。
この対決の面白いのがスパマーとアンチ・スパマーがニュースグループやインスタントメッセンジャーを利用して頻繁にコミュニケーションを取り、場合によってはお互いにスパイ行為のを行いながらそれぞれの目的を追求していくところでしょう。単純な対決の構図だけではなく、こういった手を組んだ、裏切った経緯なども両者の関係を複雑化させている点だと思います。
ちなみにこの本のプロローグはO'Reilly Village/オラの村の「『スパマーを追いかけろ』の「プロローグ」を公開!」からも参照が出来るようです。「Books of the Year 2005」の中の一冊にも入れましたが、きわめて読み応えのある作品でした。
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