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樋口節夫『ITコーチング入門』
2006年04月01日
樋口節夫さんが主宰する樋口研究所のSEを対象としたコーチングの本です。ITコーチングは、SEに多い論理的な思考形態をする人間に対してより効果が出やすいようにカスタマイズされた手法で、変化の激しく技術の専門性も高いIT業界という特性を踏まえて、コーチにも専門技術を要求するのが特徴です。そして、技術の習得だけでなく、それを要件定義やドキュメントに落とし込んでいくかなど基礎体力を確立するための方向付けを助けることを目的としています。
本書では、ティーチングやメンタリングとコーチングの違いなどの前提から入り、対象者の発言から質問を作成する具体的な方法、対象者を上手に方向付けするポイントなどを例を出しながら解説しています。この本の面白いところは、コーチングの手法について読み進めるうちに、自分の場合はどうかなと考えさせられ、知らず知らずに改善すべきポイントが見つかってしまうことですね。IT業界で多くの人が悩むポイントには比較的普遍性があり、本書の中で取り上げられる質問や例などから多くの「気付き」を得られるという点では、コーチになる側の人だけでなく、全てのSEにとって有用な作品だと思います。
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