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NHK ETV特集「就職・4年目の私」

先月4月29日にNHK教育でETV特集「就職・4年目の私」という番組が放送されていました。就職後3年以内に35%が転職をするという現状を踏まえて、この50年で最悪の就職氷河期に就職をした4年目の社会人にとっての「働く」ということに焦点を当てた作品で、この番組のターゲットになったのが立命館大学出身の社会人でした。私のところにも大学のキャリアセンターを通じてアンケートが届いており、それに回答していたので放送内容を確認してみましたが、なかなか良い番組だったと思います。

番組は就職4年目の卒業生と有識者の座談会形式で進行していきます。最初の会社に在籍したままの人、転職した人、再び大学に進学した人、退職後就職活動を続けている人などいろいろな立場の人がいますが、基本的には「なぜ辞めたのか、なぜ辞めないのか」が主題になる構成でした。転職して望むような仕事に巡り会えた人もいれば、転職しないで仕事のやり方を考え直し、新しいやり甲斐を見つけた人もいます。この3年間に感じた悩みはどこの業界でも多かれ少なかれ共通の部分があり、共感できる部分も多々ありました。自身の成長の壁や将来設計をした場合の現状への不安など一通り経験するのが就職後の3年間という期間なのかもしれません。

辞めた人でも辞めなかった人でも「このままでいいのかな」という気持ちを持つような時期は必ずあったようです。そこで転職をして、自分により相応しい職業を見つけた人もいれば、同じ会社の中で仕事の違った奥の深さを実感した人もいます。ほぼ全員が就職当時に思い描いていたものと現実とのギャップを感じており、その会社の中でギャップを解消できなかった人が転職へと向かい、先輩のアドバイスなどで解消できた人が転職しなかったと言えなくもないと思います。個人的には短期間での転職には良いイメージは持っていなかったのですが、この番組を見てみると転職に対するイメージも大分変わりました。

「石の上にも3年」という言葉に代表されるように、我慢して時間が経過するうちに乗り越えられるという法則が社会では通念上支持されています。それは事実であり、時間がたたなくては分からないものというものは確実に存在しますが、それと同時に経験上多くの人が通過してきた悩みや問題というものを出来るだけ効率良く解消してあげる努力というのも会社全体の取り組みとしては必要でしょう。

どんなつまらないと思える仕事にも仕事の奥の深さは存在し、「そのうち分かる」で片付けるのではなく、仕事の意義をその都度伝える努力というのは、特に仕事の意識にギャップを抱える若手には不可欠のように思えます。現在は働くか働かないかも含めて仕事のあり方が多様化し、それだけ仕事に対して悩む余地が生まれているので、これを如何にして埋めてあげられるかがこれからも重要だとは思います。

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